PNG形式の画像ファイルをLaTeXで見る方法
PNG:Portable Network Graphics
- PNGファイルの取り込み方
- コンパイルの仕方
- DVIOUTでPNG画像の見方
PNGファイルの取り込み方
(1)
LaTeXソースコード先頭の付近に,次のコードを記述する。
\usepackage[dvipdfm]{graphicx}
\usepackage{mediabb}
mediabb.sty は ソースコードと同じフォルダ,または,次においてもよい。
C:\tex\share\texmf-local\tex\platex
なお,mediabb.sty は次から入手した(ココにもある)。
http://www.ma.ns.musashi-tech.ac.jp/Pages/TeX/mediabb.sty.html
http://www.ma.ns.musashi-tech.ac.jp/Pages/TeX/mediabb.sty
(2)
下記のように\includegraphicsのオプションに"autoebb"を指定する。
\includegraphics[width=8cm,autoebb]{pngfilename.png}
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コンパイルの仕方
LaTeXのコンパイル時に,".png"ファイルを".bb"ファイルに変換するebb.exeが必要である。
(1)
ebb.exeはW32TeXのWebページ( http://w32tex.org/index-ja.html )で配布されている
http://w32tex.org/current/dvipdfm-w32.tar.bz2
をダウンロードする(ココにもある)。
(2)
入手したdvipdfm-w32.tar.bz2をLaTexのトップのディレクトリ(たとえばc:\tex\)
に展開する。
展開するとき,このtar.bz2にはbinとshareというディレクトリが含まれているので,その中のファイルが下記のように対応するディレクトリに自動的に追加されます。
bin -> c:\tex\bin
share -> c:\tex\share
念のため,展開したファイルが,c:\tex\binとc:\tex\shareにあるか否かの確認を勧めます。
(3)
ebb.exeを自動実行するには,platex実行時にオプション"-shell-escape"を指定する。
LabEditorでこのオプションを指定するには,下記Webページ
http://www.labeditor.com/CCP025.html
の手順3において,[起動時オプション]の欄に -shell-escape を追加する。
なお,この設定がデフォルトで無効である理由はセキュリティ上のためで,有効にしておくと悪意のあるTeXファイルを誤って
コンパイルしてしまったときに,任意のコマンドを実行される危険性が
あるため。
この設定に関連する三重大学 奥村先生のコメント参照
(platexの設定ファイルtexmf.cnfについて):
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/qa/366.html
【ebbとは】
ebbは"extract the bounding box"の略で,抽出された画像のサイズ,配置データが.bbファイルに書き込まれています.
autoebbオプションが指定されていれば,LaTeXファイルのコンパイル時にebb.exeが自動実行される。
次にも,ebbのわずかな記述が見られる。
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texwiki/?PDFの作り方
ここには,ebbの使い方があり,
C:>ebb pngfile.png
とすると,pngfile.bb ファイルが作られ,ここのもとの画像のサイズなどの情報がある。
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DVIOUTでPNG画像の見方
1)Susie32 PNG Plug-in (Regular版)からifpng025.lzh(ココにもある)をダウンロード,展開して適当なとこにおく。http://cetus.sakura.ne.jp/softlab/software/ifpng.html
2)Windows Visaの場合,展開フォルダの中の"IFPNG.SPI" を
C:\Windows\system
に置く(中身のREADME.TXTを参照)
3)dvioutのoption -> setup parameters -> Graphic -> spi:
にさっきおいたフォルダのパス(C:\Windows\system)を入力して, save -> ok をクリック
これで,DVIOUTでもPNG画像を見ることができる。